赤城山
「あかぎやま」ともいう。
群馬県中部にそびえる円錐形二重式火山。
榛名山,妙義山とともに「上毛三山」と呼ばれる。
最高峰は北東隅の黒檜 (くろび) 山で標高 1828m。
複輝石安山岩の集塊岩で,中央火口丘の地蔵岳には角閃石を含む輝石安山岩がみられる。
山頂にはカルデラがあり,さらにその中に地蔵岳の中央火口丘がある。
外輪山と中央火口丘の間にカルデラ湖大沼 (おの) ,火口湖小沼 (この) がある。
裾野の斜面は北西から南側にかけてはゆるやかで広く,北東側は浸食が進み,壮年期の地形を示している。
400m以下の緩斜面は,野菜畑やクワ畑となり,放射状の谷筋に水田が開ける。
北麓と西麓の 500〜800mの緩斜面に第2次世界大戦後の開拓地があり,高冷地野菜 (キャベツ,ハクサイなど) と酪農を中心とする営農が一部で行われる。
外輪山の内側は赤城県立公園に属する。